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ピアノ協奏曲第20番は、「短調のモーツァルト」の中でも、最も有名で、最も愛されている作品のひとつだ。 作曲されたのは1785年頭。 当時29歳のモーツァルトは、同年2月11日の予約演奏会のためにこの作品を完成させた。 ちなみに予約演奏会とは貴族や上流階級の人たちを対象とした私設コンサートのことで、ウィーンで音楽家としてやっていく上では大事な収入源だった。 モーツァルトの父レオポルドの手紙によると、初演は大成功、臨席した皇帝ヨーゼフ2世は「ブラヴォー!! モーツァルト」と叫び、先輩作曲家のハイドンはレオポルドにこう言ったという。 「私は正直な人間として神に誓って申し上げますが、あなたの息子さんは私が知っている作曲家のうちで、最も偉大な方です」 皇帝と先輩作曲家を興奮させたピアノ協奏曲。

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